前職でも自動車部品の製造に従事していました。自分と家族の将来を見据えて、経営が安定した企業への転職を考えていたところ、完成車メーカーと直に取り引きをする、しげる工業の事業を知り、転職を決めました。以前の金属加工とは異なる分野でしたが、12年間の勤務で工場に必要な資格は多数取っており、品質に関する勉強会にも参加してきたので経験を生かせると思ったのです。人の目に見える部品をつくっていることも魅力に感じました。

入社以来、インパネの表面となる表皮の加工・成形に携わってきました。インパネは車に乗った際に一番目に付く内装品。作業者も品質や外観の美しさにこだわりを持って取り組んでいます。そうした仕事の中で私が大切にしてきたのは「自分は何を求められ、何をすべきか」を常に考え、実行すること。そんな姿勢を認めてくれたのか、６年目で係長に昇進することができました。生産現場の管理や人を育てる仕事が加わり、忙しい毎日です。

管理業務を担い、生産ラインが円滑に回るよう広く全体を見るようになって、自工程以外の人とかかわり、つながる機会が増えました。他部門の方から専門的な知識を教えてもらうことも多く、キャリアアップしたことでこれまでとは違う成長を得られることを実感しています。今後の目標は人材育成です。しげる工業の行動指針でもある「あきらめない。できるまでやる」をモットーに深い知識と人間力を持った人を育てたいと思っています。